4ゴールゲーム サッカーミニゲーム ドイツの育成改革の話 part1

Nov 14, 2019

 

10月25日〜31日まで家族4人でドイツとオランダに行ってきました。

目的は2つ。

①ドイツで導入が決まった4ゴールゲームの実情を調べる、見ること。

②オランダ移住に向けて家族での下見

今回ミッテルライン州の育成責任者オリバーさんに4ゴールゲーム(ドイツではフニーニョと呼ばれています)について話をご紹介します。

ドイツで始まっている幼児、小学低学年での育成改革の話です。

その前に日本の現状を少しご覧ください。

 

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多くの子どもが1つのボールに群がっています。この状態だと状況を把握することもできないし、技術を発揮することはできません。おまけにボールに触れるのは運動能力に優れた子に集約されてしまうでしょう。

仮に「広がれ!」と言っても難しいでしょう。 

下の動画は今回見に行ってきた4ゴールゲームのフルマッチ動画です。

 

 

ドイツの育成改革の話を聞いて感じたのは、

サッカーの本質から子どもを合わせていくのか、

子どもの成長、発育段階という子どもの本質からサッカーをそれに合わせていくのか

サッカー大国ドイツでさえ、「真剣に悩み、どうしたらいいか?」を考えており、

「よりクリエイティブな選手を育成するために!」と国を挙げて英断したようです。

 

今回通訳兼コーディネーターとしてサポートしてくださったのは、

中野吉之伴さん

それではオリバーさんの話 Part1です。

  

 

●子どもから考えるドイツサッカー 育成改革①

 

 

彼はオリバーフェーズチェックスタンと言います。

ミッテルライン州協会で育成統括を担当していてU15の選抜チームの監督をされてます。

ここでは今子どもたちのサッカーについて取り組みをしていて5年前にバンビーニ幼稚園のサッカー再構築というのを手掛けてその時はフニーニョ

 


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 子供たちに喜びを。ドイツ連盟の新たな試み「フニーニョ」(前編) | footballista | フットボリスタ

 

 計4つのゴールで3対3 4月15日、『キッカー』誌が、ドイツサッカー連盟が打ち出した新コンセプトに関する特集を組んだ。このコンセプトは、とりわけ幼年期のジュニア年代に関するものだ。 U-6(6歳未満)からU-13(13歳未満)にいたるまでのプレー人数やグリッドを、年代に合わせてより細かく区切ることで、子供たちに無理なく...

 


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 子供たちに喜びを。ドイツ連盟の新たな試み「フニーニョ」(後編) | footballista | フットボリスタ

 

 前編では、ドイツサッカー連盟が10歳未満のジュニア世代で本格導入しようとしている"フニーニョ"の紹介をした。また、この3対3をベースにしたルールが、子供たちの創造性や実戦の中でボールに頻繁に触れる機会を育むだけではなく、子供たちが純粋にサッカーを楽しむための戦略的な方針転換だということも説明した。今回は、より具体的に...

 

 という形じゃないですけどそちらに向けたような少人数制サッカー

サッカーフェストっていうものを用いて導入しました。

今日はその特別にフニーニョのことだけを聞きたいのかそういった子どもたちのサッカー全般について話を聞きたいですか? 

 

4ゴールゲーム導入にきっかけ

 

倉本「どうして取り入れることになったのか?今取り入れての変化っていうのをお聞きしたいです」

これが州サッカー協会のホームページなんですけど

当初その導入する5年前ドイツ全体において幼稚園児例えば小3小4までは7対7でやっても基本的な形だったと

でもそれは子どもたちにとってはボールコンタクトの数であったり関わるのが少ないという問題を抱えてました。

試合データにおける研究を少し進めてみたこともあるんですけど

どの試合かは言わないですが、

例えばある試合だった時に7対7の14人の選手がいます。

14人の選手のうち一番その上手いとされる4人の選手が全コンタクト数の80%を占めていたと残り10人は20%しか関わってないというデータが出てたんです!

80%勝てる4人といったすごく上手い子たちは確かにそれですごい経験するのでさらに伸びる可能性がある一方でそうじゃない残りの10人だったりそういったカテゴリの子たちは全くサポートを受けないでどんどん悪くなってしまうサッカーに興味を失ってしまう

結果としてこっちの層の選手と上に行く選手の層との差だけが大きくなってどんどんあまり上手くいかない普通の子たちがサッカーから離れていくという現象でそれは色んなチームにおいて人数の面だったりとか問題を後の原因となってしまうと

自分たちの目的というのは目標というのは子どもたちがどんどんレベルにいったとしても上手かろうが普通であろうがそうでもないとしてもみんながこう上昇してくるようなカーブを築けるような取り組みをするというのが自分たちの目標にしています。

じゃあその中でそこまで上手くない子たちがどうやったら成長できるかというとその子たちがボールコンタクト持てる試合感覚が大事なんです。それがないとやっぱり成長しないし逆にそれを実現できたら上手くないとされる子たちも成長するチャンスも幾らでも見出すことができるわけです。

2014年の子たち用のゲームフェストという試合を開催したんですけどもそれまではボールの大きさっていうのは子どもたちにとって大きすぎました。

幼稚園児から小1小2にかけてはこの3号球ボールで

3号球はその幼稚園児と小1小2その一個上は小学中学年から高学年は4号球で5号球は中学生以上U14以上の子たちが使うように

このサッカーフェストの時にはこういう風に半分のコートに4つのミニサッカーコートを作ってそれぞれに違うゴールのタイプ

右上のは普通の2×5の少年用のゴールなんですけど1メートルのところに紐を付けてそこから下がボールインしますよと普通のゴールと普通のミニゴールあとこれ以外は普通のミニゴールタイプのサッカーゴールという形で色んなゴールのバリエーションを持った中で子どもたちがサッカーできる環境を考えて編み出したものであって

もしクラブがミニゴールをたくさん持ってるというのだったらそれぞれのコートにミニゴールを置いてやるというのも考えたり柔軟性を持っていましたね。

7対7だったらその前半後半ゲーム1回通しまでこのルールだったら4箇所全然違うゴールの形で4試合あるいはチーム数が多かったりしたら人数が多かったりしたら5試合6試合にすることができるし違ったゴールの形でやることで認知のところに働きかけて子どもたちがどうしたらいいか考えるようにしました。

それも指導者の方がああしろこうしろ言わなくてもちゃんと対応できるような仕組みとして考えたのです。

コートの間とかに自由に遊べるスペースを作っといてというのは子どもたちがサッカーだけじゃなくて例えば投げたり跳ねたり例えばリフティングしたりボールを弾ませたりというのが楽しいし好きです。

試合と試合の間の時間ただ黙って待つのではなくて逆に色んな動きができる場所を作って子どもたちに合ったトレーニング体系が可能になります。

フニーニョの詳細とルール

 


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 【ドイツサッカー協会の新たな育成改革】9歳までは3対3のミニサッカー・リーグ戦無し|フースバルトレーニング アカデミー【ドイツ式サッカートレーニング】

 

 ドイツサッカー協会は新たな育成改革として、2019年7月から11歳以下のカテゴリーにミニフースバルと呼ばれる2人制や3人...

 

 

 

 

倉本「この試合形式は毎週やるんですか幼稚園とかだったら土日はどっちかですか?」

1か月に1回ですね

それ以外はクラブ同士で練習試合組んだりとか何チームか集まって対抗戦やったりそれこそ試合ない期間も普通にこっちではあると

勝った負けただけじゃない

ハードルというか柵の上に投げて自分は下とかボールは下で自分は上で運びながら下に置いて

ボウリング的なものとか、風船で遊んだりとか

サッカーだけじゃなくて大事なのはそういう一般的なというか全体的に運動能力の向上に対して遊びながら身に付けるのが大事なんで

どんなルールやり方でもいいと思うし頭の中はそういった子どもたちが

こういった大会というものがもちろん国によって同じようなというか基本的な考えは似てると思いますけど少人数でやることで子どもたちが触れる可能性を高めるのは当然であって

例えば7対7でやるということはもし均等にボールが来る風に分けたとしても14回に1回のアクションでしか関われない

でも8人になるだけでそれが8分の1になってきて更にっていう形ができるのでそういったところが少人数制による関われる確率可能性を増やすというのが一番最初の大事なことかなと

大きいピッチで試合とか7対7とかやると攻撃ディフェンス分かれてしまうので守備の選手がゴールを決めることがないし攻撃の選手はゴールを守ることもないし

小さいフィールドでやることでどの選手も攻撃も守備にも関わって自然にオフェンスとディフェンスと両方の経験を積むことができると

フニーニョになるとそれが3対3になってもう一つこじんまりとしたというか少ない人数になるんですけど観察してて面白いなと興味深いなと思った点は4対4の試合やってもボールに触れない子というのが出てしまったりするんですけど

それが3対3になったことによってボールに触れる可能性というか確率がその差がやっぱり興味深いなと思います

 

低年齢による7対7の弊害

 

ある子が人生の初めての試合7対7の試合に出てその5日後に初めての試合どうだったって聞いたらすごい落ち込んだ声で全然よくなかったあれはほんと最悪だと

聞くと15‐1で負けたって言うんですね

すごい楽しみにしてその時審判がいてユニフォーム着て味方と相手チーム戦ってというのを楽しみにしてたのが試合終わって5日経ってもまだ15‐1で負けたということを引きずっている悲しんでるそれは本当は終わった後に忘れるというか切り替え楽しくなるようなはずなのに年代の子たちなのに引きずるようなことができてるというのは自分たちは何か間違ったことをやってしまったんじゃないかと

じゃあ子どもたちが楽しめる環境っていうところを考えたらまずスポーツフェスらしいというところで4分割して4試合やったら勝てる試合も出てくるかもしれないしちょっと自分がゴール決める可能性もあって

でももし全試合負けたとしても間にこういう遊ぶ場所があったりしたら負けたけど、あれは楽しかったという何らかの必ず成功だったり幸せな気持ちを持って帰れます。

次の大会の時にあの大会がまたできるんだという喜びとモチベーションを持って生きるという状況を作らないと結局次やりたくないということになりますよね。

  

やっぱりやるんだったら子どものたちのサッカーにとって一番まず大事なことです。その試合に勝てなかったとしても

また7対7でやるとどういう結果を受けるかというのは一つ週末に試合7対7しかないとその試合が大事なものなってしまうのでそこに勝つか負けるかという

じゃあ指導者はどうするかっていうと7人ベストの選手それに次ぐ控え選手何人かという形になって家にずっといなきゃ出てきていけない子も出てきてしまって控え選手もなかなか使ってもらえなくてという現象が絶対起きてしまうから

じゃあ5歳6歳でいきなりサッカー始めた子がベストに入れるかというのは分からないしでもその子らの中には2年3年もしたらすごいサッカーがはまってすごい成長曲線を辿る子だって沢山いるわけです。

小さい子であればあるほど色んなサッカーに関われる環境を作ってあげないと才能を見逃すということになってしまいます。

 

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Part2に続く

 

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