日本のGKの育成と完璧なGKのキャッチング技術とは

Aug 13, 2019

  

●GKの技術の全てはキャッチングから始まる

 

ジョアンの技術を教えるのに明確な順番があるのですが、1番最初は何かと言うと「キャッチング」です。

現在ジョアンのGKコーチ塾1dayセミナーを開催しておりますが、

ジョアンのGKコーチとしての一番の特徴は「完璧な技術習得」にこだわっていること。

それはそうだろうという声が聞こえてきそうですが、、、

キャッチといえばGKの誰もがやっているプレーであり、出来て当たり前という認識がされているプレーです。
 
しかし、ジョアンは言います「キャッチ(それだけではなくGK技術)には空手の型のようにこうするというのが最も効果的という型がある。それが実際に出来ているGKはプロでも実はかなり少ない」と。

 

一見するとボールは取れているのでOKだと思いがちなキャッチも細かい動作で見ていくと改善点はたくさんあるのです。

  

●フィールドのコーチでもGKについて学べる

 

僕はフィールドのコーチですからGKを見る視点が全然なくて、最初はミスかどうかも見抜くことはできませんでした。「取れればいいんじゃないの?」とも。

結局ここが疎かになると段階を踏んで技術習得に行った時に破綻してしまうんです。彼の技術の教え方には15段階あるのですが、まさに鎖と一緒で1部分が脆かったりすると鎖として切れてしまう。

 

例えばキャッチする前に後ろに手を引いてしまう癖。

タイミングを取るためなのですが、後ろに引く分だけ前に手を出すのが遅れます。

後、多いのは手を横から広げて出してしまうこと。

このどちらの手の出し方も選手の癖というか無意識にやっていることなのです。

だからまず無意識の癖に気付かせて正しいやり方を意識させることから改善していきます。

  

●海外の有名GKでも実はできていない?

  

キャッチの技術が未熟でも高いレベルでプレーすることはできますが、その代わりハイボールのキャッチの時、セービングの時にその癖が出てしまい、ボールは触ったけど相手FWがいるところにボールを弾いてしまい、そのままゴールを決められた。

というプレーに実は繋がっています。

僕らはゴールが入った方に注目しますが、「GKの何が問題でゴールに入ったか?」はなかなか見ぬけません。

詳しい考え方についてはジョアンのインタビューを読んでもらいたいです。

 


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 指導者なら知っておきたい『GK指導』のいろは。GKが習得すべき15の技術トレーニング

   

  少年(ジュニア)サッカーに関わるコーチや保護者・選手のための情報サイト。日本の育成年代の環境をより良くすることを目的とした記事を配信しています。

 


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 プロGKコーチ ジョアン・ミレッ氏が教える、GKの正しい基礎技術

 

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 サッカーは「GKがつらい思いをし続けるスポーツ」。ジョアン・ミレッ氏が持つGK哲学【GKを準備する】

 

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その完璧なキャッチングとはどういうものなのか?

どうやって教えればいいのか?

 

それを全て公開しているのがジョアンのGKコーチ塾です。

 

ジョアンの技術トレーニングの特徴は最初に頭からアプローチすること」

これはどういうことかどういう仕組み、細かい動作でキャッチングが成り立っているか?

正しいキャッチングとはどうやってやるのか?それはなぜなのか?

を理論で説明し、選手に理解してもらうということです。

「いいからやってみよう」とか「とにかくキャッチは身体で覚えるものだから自分で取りやすい形をキャッチする中でつかんで行って」ということは一切ないということです。

頭で理解していないと納得もできないので、イヤイヤやることになりますし、いきなりボールを蹴ったり、投げたりしてトレーニングをスタートしてしまうことは実は非効率的なのです。

 

●具体的なGKのキャッチングの指導方法

 

まず、ボールの感触をつかむために最初は素手で行います。もちろんボールも手で投げたボールをキャッチするところからです。
 

イメージとしては両手をボールの形に作って、そこにボールが入ってくるのを待つという感じです。掴むとか取るというイメージだと無駄に力が入ってしまい、ボールがこぼれてしまう。

 

手の中にボールが収まる状態を作るのです。そうするとどれだけボールスピードが早くても手に収まるようになります。取るときの音が変わります。最初は掴もうとするので「バシッ」とボールを両手で叩く音がするのですが、正しいキャッチだと「スパッ」と収まる音がします。

ジョアンは

ほんの一部ですが、どんな感じで教えているのか動画もつけますね。

 

 

先日のセミナーで僕も驚いたのは「正しいキャッチをするために指のトレーニングをしている」と話していたこと。指も筋肉なので、指先に力がより入るように様々なトレーニングをしているようです。 

 

トレーニング器具の例

 

 

●受講者の声

 

セミナーには多くの現役GKコーチが来ていますが、

口々に

「技術の捉え方が変わった」

「正しいキャッチはこうだったんだ!と知ることができた」

「技術をより細分化して教えてもらった」

 

ということから「今後選手へのアプローチが変わる!」という感想をもらっています。

 

これまで何年もGKとしてプレーしていたプロ選手もこれから自分が思い描くGKになるために努力している育成年代の選手も、身長が高い選手も低い選手も、性別も関係なく「正しいキャッチはこれ」と決まっているのです。

 

誰もが理解できるようアプローチするから選手は伸びていきます。

 

このボールは取れた、同じ軌道なのに今回は取れなかった。

「あれなんか手が滑るな」

「グローブが濡れていないからかな」

というのは言い訳であり、正しい技術が習得できていないという表れです。

 

フィールドの監督の視点で見ると「このGKはキャッチングについて不安定だな。もしかしたら簡単なシュートもこぼすかもしれないな」と分析することができます。

 

簡単そうに見えるキャッチングは本当に奥深い。GK技術の奥深さをジョアンから学ばせてもらっています。

 

●次回のセミナー

 

8月17日次回のセミナーポジショニングの基準の教え方について(セミナーは終了)

 

「ボールとゴールを結んだ2等分線の真ん中に立つ」

 

これはよく言われていることですが、果たして本当にそうなのか?

全ての「なぜ?」に答えていきます。

 

ボールがここにあるときの正しいポジションはここ!とその都度選手が理解できるように基準を持たせるにはどうやってやればいいのか?

「もっと左!」「もうちょっと右!」というGKコーチからの指示ではなく、はっきりとしたポジションの基準を持たせることができます。

 

そう、ボールの位置による「ここに立つ!」という明確なポジショニングというのはあり、教えることが可能なのです。

フィールドのコーチも「相手のGKのポジショニングのミス」を発見できる基準が作れます。

9月にはジュニサカ主催のジョアントークイベントが開催されます!
ジョアンの話を直接聞けるチャンスなので、是非!

 

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