ジョアン・ミレッ 世界レベルのGK講座 本の前書き公開

来年1月15日に発売となっております世界レベルのGKコーチ ジョアンの本!

表紙デザインはこちらです。

 

2月8日(土)2月11日(火)には出版記念特別セミナーを開催します!!

※写真をクリックしますとAmazonのページにいきます。

先日ジョアンと話ながら今年の振り返りをしていたのですが、

「これまで30年間自分が研究し続けたことが、まさか日本で本になるなんて!こんな嬉しいことはない。一人の人間として生きてきて書籍という形で世の中に残せるなんて!!」と改めてその喜びを語ってくれました。

それでは僕がジョアンと会って、なぜ本を書くことまでに至ったのか、

僕から皆さんに伝えたいことは何なのか?

 

クリスマスプレゼントとして前書きを全部公開したいと思います!!

 

 

前書き

 

「おいKAZU。失点の原因がGKにあった場合、それをコーチとして修正することができなかったら、その失点は今後どうやって防ぐんだ?」

 

この一言は私にとって衝撃的な一言でした。

 

「僕はGKについて何も知らない!」と気付かされた瞬間だったのです。

 

時は2006年スペイン、北部にあるビルバオにて

当時ビルバオに住んで指導者の勉強をするためにスペインのコーチングスクールに通っていた僕はコーチングスクールのダイレクターをしている友人に誘われて「GKについて」の授業を聞きに行きました。

 

そこで会ったのがジョアン・ミレッだったのです。

それまでにも僕は様々なクラブ、協会のGKコーチに会ってきましたが、「この人は他の誰とも全く違う!」と思いました。ここまで能力、実力がある人がなぜゲルニカという小さいクラブでGKコーチをやっているのか不思議で仕方がありませんでした。

 

その後、ジョアン・ミレッについて調べ始め、彼が所属しているSDゲルニカ(当時スペインリーグ4部)は「GK製造工場」と呼ばれてという記事を見つけます。そこで彼はトップチームからアカデミー全てを含むGKコーチの責任者だったのです。

 

ゲルニカといえばピカソが描いた「ゲルニカ」が有名ですが、世界で初めて無差別空爆が行われた悲しい歴史のある町です。

 

その小さな町から毎年スペインリーグ1部の古豪アスレチック・ビルバオにGKが引き抜かれていくのはジョアンの指導のお陰だと誰もが認めていました。

 

人口は約1万7000人ということは半分が男だとして、子どもが何人いて、その中でサッカーをやる子、しかもGKを選ぶ子は何人いるでしょう?それは才能よりも、彼の指導力と選手の努力があったからこそできたことです。しかもそれが一人ではなく毎年のように引き抜かれていく。考えられないことだと思いました。

ジョアン・ミレッGKコーチとの出会いについてサッカーコーチのコーチ倉本和昌が話します

この授業がきっかけで仲良くさせてもらい、時にはジョアンのSDゲルニカと僕のチームが対戦したりと深く交流させてもらいました。

 

そして僕は2009年スペインサッカー協会公認上級ライセンスを取得すると日本に帰ることを決意します。いよいよ帰るとなった時にゲルニカまでジョアンにお別れの挨拶に行きました。

 

すると彼は言いました。

「俺はコーチングスクールの授業以外で、自分の理論や方法を自分が教えているGK以外には絶対に教えないし、資料も映像もどこにも出さない。それは過去に他の人に悪用されたことがあるからだ。でも、KAZUお前は絶対に悪用したりしないことを知っているし、もっとGKのことを学んで良いコーチになってほしい。だから、俺のパソコンに入っているデータ全部持っていけ」とわざわざハードディスクまで用意してくれて手渡してくれたのです。

 

続けて彼は本音をこぼします。

「自分の理論は誰にも言っていないから自分がコーチをやめたらそれで終わってしまう。スペイン人はちょっとかじっただけでもう俺は知っている。もっと言えば、さも自分が考えた理論だと言い出す。」と。

 

そこで私はある使命感が出てきたのです。

「このままジョアンがコーチを引退したら何も残らない。こんな苦労して作り上げ、しかも誰もが技術的に向上する仕組みを作っているのにもったいない!ジョアンの理論を世の中に広げたい!いや、そうではなく日本人でジョアンの理論を学び、日本語で指導できて更にその理論を発展させていける人を育てたい。そうしたら日本もGK製造国になれるかもしれない」

 

この時の勝手に立てた自分の誓いを実現するチャンスがその後回って来ようとはその時は思いませんでしたが、2010年にジョアンが息子と一緒に日本旅行に来たことがきっかけとなり、株式会社アレナトーレ高田社長、そして当時私がお世話になっていた湘南ベルマーレの協力があって、2013年ジョアンの日本での指導がついにスタートします。日本のGKのためにと初めて家族と離れて海外に住む決断をしてくれたのです。

 

その後、彼の理論によって技術の向上していった選手はたくさんいます。

しかし、それだけでは十分ではありません。なぜなら日本で仕事をすると決まった時ジョアンと僕のテーマは2つあったからです。

 

それは

 

・日本で優秀なGKを育成すること

・ジョアンの理論を学び、更に発展させられる日本人コーチを育成すること

 

2つ目の「GKコーチを育成すること」がまだまだ出来ていません。

 

そこで私とジョアンと何度も議論を重ね、より多くの人にGKの奥深さを知ってもらい、日本のレベルアップに更に貢献してもらうためにジョアンの理論、方法論を紹介する本を出すことになりました。

 

この本は

・指導者(フィールドの監督、コーチ)にもっとGKについて知ってもらうこと

・GKを正しい方法、正しい順番で育成していくとはどうやっていくのか?をGKコーチに学んでもらうこと

・現在GKとしてプレーしている選手にも「こういう考え方でこうやってプレーするとよりゴールの可能性が低くなるんだ」ということを学んでもらいたいという思いから作られています。

 

彼の理論が絶対で、全てだなんて私も言うつもりはありません。しかし、GK育成をし続けGKコーチとして35年以上の指導歴のあるジョアンの話を一度聞いてみるのも損はないと思います。

それを使うかどうか選択すれば良いですし、学んだことを自分なりに消化し、発展していけば良い。素直な気持ちで学び、更にそれをレベルアップできるというのは日本人だからできる特徴なのです。

 

そう彼の口癖である「Porque? ポルケ = なぜ?」があれば必ずその選手を伸ばすことができるのです。

 

近い将来日本が「GK育成大国」と呼ばれる日が来ることを信じて

倉本 和昌

 

興味のある方はamazonで予約してもらえると嬉しいです。

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1月13日(月)に東京にて

ジョアンのGKの視点による試合分析セミナーは満席にて終了致しました。

 

2月8日(土)、2月11日(火)にも特別セミナーを開催

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