海外のサッカーライセンスの取得 スペイン編

どうやったら元プロ選手と同じ土俵に立てるのか?

 

中学3年生の時に「自分はプロサッカー選手になるのは無理だ」と感じ、どうやったら元プロ選手ではない自分がプロクラブでコーチとして働けるか?

元プロ選手とどうやったら同じ土俵に立てるのか?

 

この答えが「誰もやったことがないことをやること」であり、海外でライセンスを取ることでした。

 

そこで自分なりに色々調べた結果、スペインでライセンスを取ろうと思いつきます。

イタリアも調べていましたが、外国人は取りにくいということがわかったことと攻撃的なサッカーを追求したいという思いからスペインに行くことを決心します。

決断し、行動し続けること

しかし、当時スペインでライセンスを取ったことがある人も、そういう情報もなく、

海外の情報が出ている雑誌で知るぐらいでした。

 

そんな時に羽中田さん「グラシアス」という本に出会い、スペインのサッカー事情についてかなり詳しく知り、どうしても色々と聞きたい!とメールで何度も羽中田さんに問い合わせをしていました。

「スペインに行ってライセンスを取ってプロコーチになりたい!」という変な高校生の質問にも非常に丁寧に答えてくれたこと今でも感謝しております。

 

もう一つは当時スペイン大使館に手紙で問い合わせをしたところ、可能な限り調べてくれた担当者の方が「日本人で最後のライセンスまで取った人はおらず、もしかしたら10年かかってでも取れないかもしれません。ただ、それでもトライしたいということであれば応援しています。頑張ってくださいね!」と手紙を書いてくれたこと。

 

僕はこの手紙にどれだけ勇気をもらったことか。

普通であれば「10年かかっても取れないのか!諦めようかな」と思うかもしれない。

外国人は不可能ですと言われたら諦めるしか仕方がないけど、そうではない。

 

soccer ball on grass and spain flag

当時の僕は「10年かければ取れるかもしれないなら10年かかってでも絶対とる!」と考えられたですし、何より周りにスペインに行くという暴挙?を理解してくれる大人はおらず、手紙に「応援しています」と書かれていただけただけで、ものすごい勇気をもらったのです。

 

今現在、色々なコーチやこれからコーチを目指す人から相談を受けますが、「そんなの無理だから諦めなさい」と思ったことは一回もないです。なぜなら自分がそういった人たちに支えられてきたから。自分もたくさんいる「ドリームキラー」になりたくないからです。

 

いつも考えてもらいたいのは「どうなったら最高ですか?」ということ。

本気でなりたいと思っている人の気持ちはこちらに伝わります。

 

問題になるのは

そもそもスペインに住むにはどうしたらいいかというと一番の問題はビザとお金です。

何も申請することなくスペインに滞在できるのは最大3ヶ月。

ほとんどの人は学生ビザを申請し、語学を学ぶことからスタートします。

 

当たり前すぎる話ですが、コーチングスクールでは一般会話以上のスペイン語力が必要になります。語学ギリギリレベルでなんとかテストに受かったとしても指導力としてはスペイン人の子供たちにコーチングできないという現象が起こったりします。

 

まずは普通に話せるレベルにならないと大変な上に、バルセロナの場合はさらに大変で、カタルーニャ語というスペイン語とフランス語の間の子のような独自の言語が存在していることです。

 

 

詳しいライセンス制度

スペインと日本 ライセンス

これは2009年当時に調べたスペインのライセンス取得にかかる時間と日本のライセンスの時間の比較です。

まず驚くのは圧倒的な時間の違い

約1000時間の差があります。

ライセンスの取りやすさで考えてみましょう。

 

よく自分が主催するセミナーで集まってくださった全員に聞くのですが、「この中でS級を持っている人?」と聞いて、手が挙がったことはありません(笑)、「ではA級は?」といっても数回に1人いるレベルです。

 

つまり日本ではライセンスを取ること自体が簡単ではないのです。協会もどんどん取るようにと推奨していますが、現状ではトレセン活動に協力しているかどうかとか、Jクラブだからという優遇がない限りは簡単には受けさせてもらえません。

だから「俺は〇〇ライセンスを持っている」と言ったり、名刺に書いたりするんでしょう。

S級だと全国から30人しか入れないですし。名誉なものという感覚があります。

 

スペインの場合は各県でコーチングスクールが開催されているので、近くで受講できますし、1週間の合宿なんてありません。県レベルでなくても地域レベルなので、どこかで必ず開催されています。

 

そもそもの考え方は、サッカーコーチは他に仕事があって趣味でコーチをやっている人が普通なので、1週間の合宿とか研修とか来れるわけがないのです。

 

日常生活を送っていって、家族がいて、仕事があって、それ以外の時間を好きなサッカーに費やしている人がどうやって会社を休んで1週間合宿できるでしょう?

 

なので、スペインのサッカー協会は基本的に平日の夜(例えば18時からとか19時から)週2回〜3回の授業が1年間続いていくというやり方をしていて、誰でも来れるようにしているのが大きな特徴です。

 

僕がライセンスを取った時の数字なので、今はもっと多いと思いますが、

その当時で4000人以上のコーチがレベル3を持っていました。

 

日本でその当時まだ200人行っていなかったわけです。現在は確か500人近くの方が持っていますよね。

 

4000人以上ということは、少年団や地元のクラブに普通に「レベル3を持っている」コーチがいることになります。

 

そしてそれだけの数いるのでライセンスを持っていることと指導力がイコールではない。つまりライセンスはただの資格であって、その人の指導力そのものを表しているわけではないというのが当たり前の考え方になっているのです。

 

 

いや、もちろんいますよスペイン人の中にも「俺はレベル3を持っているんだ」というコーチがw そういうコーチは大抵ダメな人ですw

 

僕の友達は一緒にレベル3を取った時にこう言いました。

レベル3は運転免許と一緒だ。ようやくこれで運転してもいいですよ。と許可が出ただけだ。カズ!お前は免許を取り立てて、運転はうまいと言えるか?」と

 

「最初は隣に運転慣れしている人に座ってもらって始めるだろ?そう考えたら僕は運転免許持ってるんです!すごいでしょって言ってるやついたら、やばいだろ?」」

 

そうですよね。普通免許を持っていることを例えばわざわざ名刺に書いたりしないですよね。書く機会があるとしたら履歴書を出す時ぐらいです。

 

つまり学べる環境自体が違う。もちろんライセンスを取って仕事がもらえる保証なんてないですから、その後も引き続き自分で指導をしてみて改善を繰り返していくわけです。

 

そう考えるとライセンスを取ることよりも、取った後の方が大切だということはお分かりいただけると思います。だとするならば日本のライセンスももっと取りやすい形にしてもいいんじゃないかと思うわけです。

 

海外に行ってライセンスを取りたいんです!プロコーチになりたいんです!って人には必ず勧めているのは「最初の入りはアシスタントコーチとかでもいいけど、本当に学びになるのはどこのカテゴリーでもいいから監督をやること。それができるようになるまで学び、経験し、監督を経験すると更に深い学びになるよ。なんと言ってもクビになるかもしれないという大きなプレッシャーを感じながらやらないといけないから」と話しています。

 

まとめ

・どうして海外でライセンスを取ろうと思ったのか?そのきっかけ

・スペインと日本のライセンスの違い

・これから海外に行って勉強したいと思っている人へ

 

現在、指導力ワンランクアップ1日セミナーを東京・大阪で開催中!