プロサッカーコーチになるには?私の履歴書 広州富力U-10コーチ 吉田裕志③

サッカーコーチになるには? どういう経路があるんだろう?

プロサッカー選手としての経験がなくてもプロサッカーコーチになれる!
実際にそれを実現した方にフォーカスして対談していくシリーズ!

YouTubeインタビューを文字起こししました。

今回は広州富力U-10コーチ 吉田裕志さん 最終回です。

プロサッカーコーチになるには?私の履歴書 広州富力U-10コーチ吉田裕志①

中国のクラブチームへ

A:そこから今のクラブですよね。中国の。

 

B:そうですね。

 

A:それどんな経緯っていうか、何がきっかけだったんですか。

 

B:きっかけはマリノス時代に指導してた子どものお父さんがここの広州富力行って働いてたんですよ、サッカーコーチとして。その方がトップチームのコーチだったんですけど、アカデミーも、アカデミーダイレクターとしてもっていう立場もあって、中国に来ないかとレイソルに連絡をいただいて、またレイソルのクラブからその方から連絡が来て、中国の広州富力に指導者として来てほしいという話があるけど、興味があるかと。

で、そのときに、その方が中国に行ってたことは僕ももう行ったときから知ってたんで、数年前から。その年にワールドチャレンジの初戦でレイソルと富力が当たって。

 

A:どこと?

 

B:柏レイソルと。僕も初戦、ベンチに座ってたんですよ。そのときに0-1で負けて、相手の指導者もマリノス時代に一緒にサッカースクールやってたコーチで、僕のやっぱりこういれ始めた。で、アカデミーの指導にも力入れ始めたぐらいのイメージなんですけど、実際対戦して、いや強いぞと。

向こうの指導者も知ってたんで、いろんな話したりしてて、年末、広州富力から柏レイソルに連絡をもらって、レイソルから僕からの話が来て、そういう話があるけど興味あるかっていうのを聞いて、話聞いてみたいですっていう話をして、そこから話をしてって感じですね。

 

中国のクラブへトライしてみようと思った理由

A:決め手というか、レイソルに残るっていう選択肢ももちろんあったわけじゃないですか。そこを中国にトライしてみようって決めた理由はなんだったんですか。

 

B:経験ですかね。26歳まで熊本で生きてきて、そのあと8年間か。5年+3年なんで8年、5年横浜、3年柏。柏時代は単身赴任なんで、週に1回は横浜の家に帰ってましたけど、そこからその中国の話をもらって、サッカーコーチとしてもそうですけど、自分の人生の経験として、異国で生活するっていうのもやっぱり自分の成長につながるかなと、トライしてみたいなと。

もちろん仕事として来てるんで、持ってるものをそこでクラブに提供しないといけないですけど、その仕事以外のところでもなんか自分にとっていい経験になるんじゃないかなっていうのもあって、中国に来ること決めましたね。

 

A:ご家族はその横浜?

 

B:横浜にいます。

 

A:また単身赴任になっている。

 

B:単身赴任6年目ですね。

 

A:ああー。すごい理解のある奥さまですね、本当。

 

B:いやー、そうですね(笑)。

 

今のチームでの役割

A:(笑)。へえー。じゃあ今のチームでの役割とか、どんなことを考えて指導されてたりとか、あとは違い。例えば枠として中国人と日本人の違いみたいなのはちょっとざっくりしすぎるけど、なんかこう、変えた部分とか、変えなきゃいけなかった部分とかってありますか。

 

B:うーん。そうですね。一つはやっぱり通訳を介して選手たちに僕の声が届くんで、微妙な言葉のニュアンスっていうのは、サッカーってよく白と黒っていうよりもグレーなところがすごい多い。そういう部分がやっぱり指導していかないといけない。

もちろん選手たちがトレーニングの中でつかみ取っていくものと、僕らがグレーなところをいろんなオーガナイズだとか、いろんな言葉を使って選手たちにイメージさせていくというか、両方大事だと思うんですけど、そこがやっぱり難しいなと、言語の違いがあるんで。

だからその部分を例えば映像、視覚的に伝えたりだとか、あとは言葉、コーチングよりも、よりオーガナイズで選手たちが掴んでいく。ああーって、こういうことを、僕は選手たちにヨシって言われますけど、ヨシは言ってるんだなっていうのを、トレーニングをやってて彼らが感じれるようにオーガナイズを工夫する。

 

A:うんうん。設定っていうことでね。トレーニングの設定自体をって。

 

B:そうです。そこはこの言語の壁というか、それをどうやって補う。その考え方、選手たちに、僕のそのイメージを伝えるっていうときには、そういうことは日本でやってた以上に、やっぱり最初伝わらないなって思ったんで、っていうのがあるんで、通訳にも何て言ってるの?っていう

でもなんか選手たちの、僕がコーチングしたあとの彼らのプレーを見てると伝わってないなと。だからもうちょっと違うリアクションになるはずなんだけど、伝わってないなっていうことが多かったんで、これはやっぱり伝え方を変えないといけないなっていうので、そこは工夫してますね。

 

今後のキャリアについて考えている人たちへのアドバイス

A:なるほど。すごいな。いいな。じゃあここからさらに二つ、また質問をさせてください。一つが最初にも話した通り、若い人たちだけではないと思うんですが、若いコーチとか、大学生とか、今後のキャリアについて考えている人たちを僕はターゲットにしてこれ動画見てもらえたら嬉しいなと思ってるんですけど、その人たちにアドバイスなんかできることがあるとしたらどんなことがありますか。

 

B:アドバイス。

 

A:うん。自分の経験から含めでも全然いいので。

 

B:はい。まあ自分が、何が、何をしたいのか。もちろんサッカーの指導をしたいとか、サッカーを子どもたちに伝えたいとか、選手に伝えたいとか、僕はこの子どもの教育のツールとしてサッカーを使ってるというか、そうやってそれぞれ多分違うと思うんですよね。サッカーを通じて子どもたちを幸せにしたいとか。

なんかそういうものをやっぱり自分を内観してじゃないですけど、自分はなんでコーチやってんの。そういうことをやっぱり気付けると、なんかこう、自分がやるべきことだったりだとか、進んでいく道っていうのが自ずと見えてくるんじゃないのかなとは思います。

 

A:ありがとうございます。素晴らしい。

 

B:(笑)。

 

今後どんなコーチになっていたい?

A:じゃあもう一個、これが最後の質問になるんですけど、今後吉田さんはどんなコーチになっていたいですか。

 

B:今興味があるのは、一つは子どもにすごく興味があって、その子たちに自分がサッカーを教えてるわけですけど、どんな教育ができるのかな。サッカー選手になる上でもプラスになって、彼らがこの社会を生きていく上でも生きる力になる。生きる知恵になる。そんなものってどういうものなのかな。だから子どもと教育っていうのに今すごく興味がありますね。自分がなにができるのか。

 

A:ああ。そういう部分がクラブからも求められてるっていうこともあるんですか。

 

B:まあそうですね。求められ、やっぱり日本人のこの指導者、広州富力で採用してるというか、大事にしているっていうのが、もちろんサッカーの指導、日本のサッカーっていうものを伝えてほしいっていうのもありますし、やっぱり礼儀だとか、そういうものもやっぱりクラブだったり親御さんは期待してるところはありますね。

 

A:なるほど。そうなんですね。インタビューは以上で終わりになります。楽しい話をありがとうございました。

 

B:いえいえ。